影裏 沼田真佑 2017.9.25.
2017.9.25. 影裏(えいり)
著者 沼田真佑 1978年北海道生まれ。西南学院大商卒。学習塾に就職(九州の大手進学塾で英語を教える)。12年から父が故郷岩手県盛岡市に建てた家に居候。在住。本作でデビュー、第122回文學界新人賞、第157回芥川賞
岩手の薬屋の子会社に出向させられた主人公が、オタク的な風変わりの同僚と妙に気が合って一緒に酒を飲んだり釣りをしたりしていたが、ある日突然消えたと思ったら、しばらくして葬式屋の営業をして景気のよさそうなところに出合い、そのあと震災で消息はぷっつり
実家を訪ねるととうに勘当されていて籍まで抜かれていると父親は冷たい
題名は、「電光影裏に春風を斬る」からとった
(それだけの話)
3.11で感じた「義憤」を作品に昇華させたというのが著者の弁 ⇒ 震災当時福岡にいて、福岡では被害状況にピンとこない人が多かったため、支援に駆けつけることの大変さを説明しようとしたことが背景
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