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チョコレートの王国  Joel Glenn Brenner  2012.9.27.

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2012.9.27.  チョコレートの王国 The Emperors of Chocolate  Inside the Secret World of Hershey and Mars   1999 著者  Joel Glenn Brenner   1989 年ミズーリ大コロンビア校卒。同年から菓子産業の記事を書き始める。マーズ社の中の取材が許された最初で唯一のジャーナリストであり、『ワシントポストマガジン』に掲載された彼女の特集記事は多くの賞を受けた 訳者 笙 ( しょう ) 玲子 翻訳家 発行日            2012.5.11.  印刷                5.22.  発行 発行所            みすず書房 チョコレートの会社――そこには、ロアルド・ダールのファンタジー小説『チャーリーとチョコレート工場』そのままの、秘密と野心に満ちた世界があった コーラとともに、アメリカ大衆文化の象徴と言えるチョコレート業界で常にトップを争ってきた、板チョコとキスチョコの「ハーシー」、色とりどりの M&M チョコで知られる「マーズ」。いずれの創業者も手作り菓子の行商から身を起こした、アメリカンドリームを体現する人物 ミルトン・ハーシー (1857 ~ 1945) は、チョコレート工場を中心に据えた理想郷づくりに挑み、マーズ家 2 代目のフォレスト・マーズ (1904 ~ 99) は徹底した合理化と品質管理を具現化し、自社を巨大企業に押し上げた。彼等は、「戦争」をもビジネスにしたたかに利用、チョコレートは軍の糧食の柱となり、国内では愛国産業として浸透、占領地では懐柔のために使われた マスコミへのガードが固く、多くの秘密に包まれてきた、 2 つの「チョコレート帝国」の歴史と企業風土について、数百人に及ぶ関係者への取材や資料調査から紐解き、この魅惑的な菓子から見えるアメリカの姿と 20 世紀という時代を活写する。 1999 年の初版刊行時に、『ワシントンポスト』等で絶賛され、アメリカでいまも読み継がれるノンフィクションの傑作 本書のきっかけは、 1989 年夏『ワシントンポスト』紙からの依頼 ⇒ ライバルのハーシーに全米トップの座を奪われたマーズ社の反応を詳しく特集記事にして欲し