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タックスヘイブンの闇  Nicholas Shaxon  2012.8.27.

2012.8.27.タックスヘイブンの闇 Treasure Islands : Tax Havens and the Men Who Stole the World
著者  Nicholas Shaxon 『フィナンシャル・タイムズ』紙、『エコノミスト』誌を始め多数の媒体に寄稿するジャーナリスト。イギリス王立国際問題研究所の研究員
訳者 藤井清美 京大文卒。1988年より翻訳に従事
発行日           2012.2.29. 第1刷発行      4.10. 第2刷発行 発行所朝日新聞出版
タックスヘイブン(租税回避地)が、犯罪の世界と金融エリートたちを、外交・情報機関と多国籍企業を繋いでいる。紛争を促進し、金融の不安定を生み出し、大物たちに莫大な報酬をもたらしている。それは、まさに世界を支配する権力の縮図なのだ
プロローグ 表玄関から出て行って横手の窓から戻って来た植民地主義 ガボンは、1960年フランスから独立したが、旧宗主国は産油国への実効支配を確保するべく扉の陰から支配し続ける方法を見つけ出す ⇒ 少数民族の代表ボンゴを32歳で世界最年少の大統領に押し立て、大統領官邸と地下通路で繋がる駐屯地に数百人の空挺部隊を配置、以後ボンゴの死まで42年間というリーダー在位の最長を記録するまで支援 フランスは見返りに鉱物資源のほぼ独占的な採掘権を極めて有利な条件で獲得、腐敗の坩堝と化す ⇒ 2007年サルコジが大統領に就任した時、最初に電話をした外国首脳がボンゴだった ⇒ 現在は息子が後を継いでいる 2008~09年 世界の首脳たちがタックスヘイブンを強く非難して以来、オフショア・システムは解体された、少なくとも適切に管理されるようになっているという印象が生み出されてきたが、実際はその正反対のことが起きており、ハイペースで成長している
第1章どこでもない場所へようこそ 世界の貿易の半分以上が、少なくとも書類上はタックスヘイブンを経由している 銀行資産の半分以上、および多国籍企業の海外直接投資の1/3がオフショア経由で送金 国際的な銀行業務や債券発行業務の85%がユーロ市場で行われている 2010年島嶼部の金融センターだけでBSの合計額は18兆ドル(IMF推計:世界総生産の1/3に相当) タックスヘイブン ⇒ 単に租税回避地のみならず、守秘性、金融規制の回避、諸国家の法令からの自由などを提供してい…